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さて、今回からはウクライナ旅の主な目的だった「チェルノブイリ原子力発電所」について。
今回は手始めに、キエフ市内にある「ウクライナ国立チェルノブイリ博物館」の紹介をしたいと思います。
世界唯一の核兵器の被爆国であり、2011年に福島原発の事故によって最悪の被害を出した日本は
世界で最も原子力による被害の恐ろしさを知っている「はずの」国だし、今後原子力をどう扱うかという国際的議論において
リーダー的役割を担うべき国だと思います。
今後数回にわたる私の投稿を、皆さんに原子力発電所問題に関して考えるきっかけにしていただけたらこれに勝る喜びはありません。
尚、チェルノブイリ原子力発電所事故の詳細に関しては、次回以降のチェルノブイリ原発編で行うのでご了承ください!
また、原発へ行く方は必ずこの博物館で予習をしてから赴く用意してください。
現地で受ける感動・痛みが格段に違うので、胸に残るものも全く変わってくるでしょう。
どうしても先に行けない方は復習を兼ねて原発へ行った後にでも構わないので必ず立ち寄るようにしてください。
ウクライナ国立チェルノブイリ博物館とは?
1986年に起こった史上最悪の原子力事故である「チェルノブイリ原子力発電所事故」に関するウクライナの首都キエフに位置する国立博物館です。
1992年の設立以降、日本政府も資金援助をしているということは覚えていてもよいでしょう。
博物館周辺の位置関係は以下の通りです。
最寄りのKontraktova Ploscha駅までは独立広場など主だった場所から地下鉄で容易にたどり着きます。
片道5フリブニャと格安なので地下鉄は乗りこなせるようにしておきましょう。
地下鉄を降りたら、徒歩5分で到着です。
博物館1階
入館してすぐに、見覚えのある展示物が。
我が日本の展示です。一回全体が日本の展示になっており、東日本大震災以前の日本国民からのメッセージや
震災以降の福島に関する展示が並びます。
遠いキエフまで来てこのような日本に関する展示を見ることになるとは思ってもいなかったため、とても感銘を受けました。
一階でチケットを購入しますが、注意する点があります。
まず入場料は10フリブニャ、カメラ撮影30フリブニャ、動画撮影50フリブニャ、日本語音声ガイド150フリブニャです。
しかし音声ガイドの150のうち100はデポジットなのでかえってきます。なので実質50フリブニャ(200円)です。
実際展示物は非常に多く、ガイドも全てをきくと2時間を超えるためある程度臨機応変に飛ばしていく必要があるのですが
ガイドのあるなしで理解度が格段に変わるので、絶対にケチらずに借りてください。
博物館2階
印象的な階段です。町の名前が記されたプレートが76つ。
これらは事故以降立ち入り禁止になった町の名前です。
これほどの数の町にどれだけの人たちが幸せな当たり前の日常を享受していたことでしょうか。
そしてほんの一瞬で忌むべき土地と見なされるようになった故郷を思い出す時、彼らは今も何を思うのでしょうか。
展示室には無数の顔写真が貼ってあります。彼らは汚染作業員。
マークが付いている方々は汚染作業が原因で亡くなった方々です。
前半の展示は主に「原子力事故がいかにして起こったのか」「当時ソ連が事故を国民に隠した結果どれだけの悲劇が起こったのか」「事故当時の様子」「命を賭けて事故の収束にあたった人々」「汚染作業員がどのような人生を送った人たちで、どのように死んで行ったのか」というものです。
事故直後、超高濃度の放射性物質に晒されながら事故の鎮火に尽力し、散って行ったたくさんの命。
その一人一人に寄り添う、素晴らしい展示でした。
自分なら大量の被曝を知りながらも逃げずに多くの犠牲を防ぐために責任を果たせるのだろうか。
とにかくこの疑問符が頭に浮かび心をえぐります。
まだ幼い子が生まれたばかりの、幸せそのものの家庭を持った若き父親。
結婚式を挙げたばかりの青年。
目的が「家族を守る」に変わった瞬間、自分の命を捨てた名もなき勇者たちがたくさんいました。
彼らの写真や遺留品や事故当時のメモや使用していた物品など、リアルに伝わって来ました。
当時の様子をあらわす展示たち
頭が不完全に分離した1卵生双生児の豚の標本もありました。
事故後、奇形率は3倍に上昇しました。
日本の展示もまた多く、日本人としてこの問題に責任を持つ必要があると強く認識させられました。
第2展示室
入り口にはガスマスクや防護服を身につけた人形たちが。
非常に不気味ですが、人間の発明した技術が原因でこのような恐ろしいことが起こりうるのだと鑑賞者全員に強いインパクトを与えます。
事故直後どのように放射性物質が欧州を覆ったのか、その影響で多くの子供達が発ガンしたことなどが紹介されています。
福島原発でもそうですが、政府は必ず事故の影響を否定する方向へ舵を切ります。
被害は大したことないのだという印象操作をします。線量の限界値もあっという間に変更します。
特に健康被害に関しては比較対象が限られるのと、事故前の統計が手に入りづらいという理由などから明らかに過小評価される傾向があるので注意しなくてはなりません。
このように、事故の概要と、実際に作業に当たった人たちが「生身の人間で、それぞれに人生があったのだ」という事実を
痛烈に胸に残すことができるという意味で、この博物館へ行くことは非常に意味のあることでしょう。
その上で、実際にチェルノブイリ原発へ足を伸ばしましょう。そこで消えて行った作業員たちの無念という重い十字架を背負いながら。
それでは。
最後に。「日本人として行っておきたい、知っておきたい」という方は、ワンクリックをお願い致します。。。!