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【イスタンブール】船上にベリーダンスを鑑賞に行ったらなぜか知らん外人と激しいダンスをしていた話【トルコ】

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昨日のブログでは
イスタンブールの街を世界で一番終わったゲロダサファッションで練り歩いた話を報告しましたが

今日は表題の通りです。


4泊の間寝食を共にしたハヤトとユウダイ。

男ばかりのメンバー。

当然話題は、世界の美女に帰結。

最終的に、トルコに来たなら、ベリーダンスを見なくてはいけない。

この結論に至るのは至極当然だろう。

意気込むユウダイは、「知り合いの旅行代理店があるからそこへ行こう」と我々年長者を誘導。

たどり着いたのがここ。

旅行会社

中へ入ると、階段を降りてくる白髪の男性が。

「おー!よく来たねえ!」

え?日本語?

現れたのはこの男性。

セルジューク氏。まんますぎて源氏名かと思ったがどうやら本名のようだ。

あまりにも日本語が上手な外国人は99%詐欺師であるという思い込みから序盤は身を固くしていたが

ユウダイいわく、いくつかを比較した結果ここが一番安くしてくれたのだと。

「友達の友達は友達」

というわけで、私はこのセルジューク氏をミュウ並みに遭遇困難な1%の善良な日本語ペラペラ外国人と決めつけ、信用することに。

セルジューク氏は、「船上でクルーズをしながらベリーダンスを鑑賞したい」というこちらの不埒な要望をしっかりと把握し

おもむろに「Orient Bosphorus」と書かれたパンフレットを広げた。

夕食、アルコール飲み放題が65ユーロ、アルコールなしが45ユーロ

微妙に高い。その場を素面で過ごすのは無理なので飲み放題一択だが、、、

セルジューク氏はこともなげに

「50ユーロでいいよ、当たり前じゃん」

何が当たり前かは全然わからないが、とりあえず神である。

そんなこんなで、船上クルーズへ出かけることがあっさりと決まったのだった。

何が言いたいかと言うと、とりあえずイスタンブールで困ったら「CNR WORLD」へ行ってセルジュークはいるかと言っておけば間違い無いと言うこと。

その後も何かにつけて世話をしてくれたし、現在のトルコが抱える政治的問題に関しての彼の強い思いを聞いて、とても参考になった。

ちなみにハヤトがイスタンブールを発つ際も空港への送迎サービスを無償でしてくれた。

「うちのお客さんだもん 当たり前じゃん」

何が当たり前なのかは全然わからないが、とりあえずGodである。


遅れてやってきたミニバスに乗り込み、港へと向かう。

しかしあるホテルの前で停まったあと、なかなか出発しない。

10分ばかり経過し、「出船時間過ぎるよこれ」と誰もが焦り始めたころ

大家族が乗って来た。その中に足腰が悪いおじいさんが。

なるほどね、それならば仕方ない。

男だもん。わかるよ。ベリーダンス、見たいよね。

そしてようやく港に着くと、船の周辺は大混雑。

しかし、我々のグループはおじいさんに合わせて動くため船までなかなか辿り着かない。

ようやく乗り込むが、おじいさんたちが最後に腰をかけると我々の席がない。

あまりの遅さに、乗り込むのが最後になったようだった。

支配人もあわてはじめ

「お前らは何人だ」とわけのわからんことをぬかす始末。

結局、端の狭いテーブルにガタイのいい男ばかりが座っていたが、そこに押し込まれることに。

「リビア沖の移民船かよ」と独り言ちたのは言うまでも無い。

満席。

左を無口なパキスタン人、右を態度のでかいクウェート人に挟まれ

身動き取れないまま宴スタート。

船乗り場「Kabatas」からのぞむ美しいモスク

一品めの食事。ワインに合わせるのかしらんけど、味が濃過ぎた。

味の濃いもの大好き、なんなら腹を空かせるとテーブル用塩をペロペロ舐めてるような塩分命の私でもこれはきつかった。

薄暗くなり、妙なライトが灯る。

これじゃない。

なんか違う。想像していた雰囲気と。。。。

今回はベリーダンスの他にもとても楽しみにしていた催しがあった。

それは、4年前のトルコ訪問でどうしても見たかったのだが見逃した「dervish」の回転ダンスを見れること。

あの幻想的なダンス、というか回転。暗闇の中にぽっかりと浮かぶ民族衣装、、、、

と思っていたら

ライト赤のまんまかい。

踊り自体は、なんとも言えない雰囲気はあるのだが。赤い。赤すぎる。

ラブホテルのような雰囲気で神聖な舞をすな。

怒りにも似た感情を覚える。

さらには2分程度で踊りを終え、裏に戻った彼が着替えてすぐに戻って来た。

お前、陽気だろ。

さっきまでの神聖さはいずこへ。

しかし、まあ盛り上げ上手。皆、満面の笑顔で尋常じゃ無いATPを消費しそうなダンスを次々と繰り広げていく。

そして、待ちに待ったベリーダンス。

えろい。えろすぎる。

なんでしょうね。圧倒的な肉付きの良さ。バランスがとてもいいのである。

腰回りや背中のラインたるや、完璧。

ハヤト、喜ぶ

ユウダイ、ご満悦。

私。笑顔に。

しかし隣のパキスタン人のおっさん。さっきまで仏頂面だったのにこの笑顔である。

エロは世界を救う。間違いなく。

こんなんで迫って来ます。

圧がすごい。

嫌が応にもチップを渡してしまう私たち。

誰も傷つかない、優しい世界。

絶頂に達し始めるユウダイ

その後も美女たちの美しく可愛らしい踊りが続く。

船上は大盛り上がり。全員が満面の笑顔。

さらには最初のDarvishだったはずの男性がナイフ投げを始め、ハヤトが的になったりと

大層盛り上がりを見せた。

そこに、急にのこのこ現れた総支配人らしきおっさん。

「今日はありがとう 最高の夜さ 世界中みんな兄弟なんだ 今は世界中がおかしくなってる シリアもそう、イラクもそう でも子供達のために皆一つにならなきゃいけないんだ

いえ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

と壊れた人形のようにテンションをあげて叫ぶ。

そこで

「We are the world~ ♬ We are the children〜 ♬」

流れ始めるあの名曲。

サウジアラビア人とイラン人とクウェート人も肩を組んでいる。

なにこれ。

いや、本当にピースな雰囲気だわ。

そして、その後は、、、、

アラブのダンスミュージックや流行りのEDMまでなんでもかかり

あっという間に皆立ち上がり

酒飲みながら爆音の音楽にあわせて踊りまくる

ようわからん外人たちと肩を組み、みんなで輪になってとにかく踊る

急に謎のアラブ人がダンスバトルを仕掛けてくる

ふらふらになったが、最高の余韻を残したまま終了

最高の気分で帰路につくバスの車内で

「おれ、もうだめ」

と急に限界をむかえるユウダイ

すべてを戻し終えた彼は素敵に微笑んでいた。

そんなこんなで、始めはどうなることかと思ったが

美人のセクシーさに悩殺され、国籍を超えて皆で肩をくみ酒を飲み交わし

最高の夜になったのだった。

おしまい。

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